1952-06-06 第13回国会 参議院 電気通信委員会 第34号
○参考人(笹山忠夫君) 国際電気通信の経営が非常に堅実にやられておられましたことは、私も持株会社整理委員会に関係する前に、日本興業銀行に在職しておりまして、大体の同社の経営状態等については若干知識を持つておつたわけであります。非常に内容のいい会社だと思つておつたわけであります。それだけに解散を命ぜられたりしたときにはなお驚いたわけであります。それからその評価の、今お話のように、再建整備法によれということになつておりまして
○参考人(笹山忠夫君) 国際電気通信の経営が非常に堅実にやられておられましたことは、私も持株会社整理委員会に関係する前に、日本興業銀行に在職しておりまして、大体の同社の経営状態等については若干知識を持つておつたわけであります。非常に内容のいい会社だと思つておつたわけであります。それだけに解散を命ぜられたりしたときにはなお驚いたわけであります。それからその評価の、今お話のように、再建整備法によれということになつておりまして
○参考人(笹山忠夫君) 只今おつしやられたように非常に独占事業で、そうして戦争にも非常に強力に寄与した、そういう会社である、いわば戦犯的会社であるといつたようなことも言つてはおつたようでありますが、実はさつき申上げましたように、持株会社整理委員会に問題が投げられたのは司令部のほうですつかり会社の措置についての結論が出てから、その結論を実行するための便宜手段として持株会社整理委員会に問題を投げられたのであります
○参考人(笹山忠夫君) 只今委員長からお話のありましたように、国際電気通信株式会社が持株会社に指定せられた当時、私持株整理委員会の委員長をいたしておりました。何分にも五年ばかり前のことでございまして、私ども二十四年の八月に委員会を退任いたしましたし、父御承知のように、持株整理委員会自体が昨年の夏に仕事を完了して解散いたしてしまいましたような事情で、当時いろいろ仕事に関係しておりました者も、今方々に四散
○笹山説明員 ただいま申し上げましたように、重電機部門だけであれば似たような力でありますけれども、しかし東芝の集中排除を認定したのは、電機の全面的な部面にわたつて非常な力を持つておる。格段な力を持つておる。その集積した力を対象としたのでありますが、これを集中排除する場合にも、その集積した力を排除することができれば目的を達するわけだと思います。かりにお話のように重電機の方は三菱電機とほぼ同じであるから
○笹山説明員 三菱電機は重電機の力においては東芝とほとんど拮抗いたしているように、われわれは調査した結果認めるのであります。しかし重電機以外には車両関係の仕事がありまするが、その他にはミシン程度で、軽電部門の方には終戰後手をつけ始めてはおるようですが、まだ力としては微々たるものであります。東芝の場合はただいま申し上げましたように、重電機の部門で三菱と拮抗するだけの力を持つておるのみならず、軽電部門等
○笹山説明員 お答えいたします。東芝が過度経済力の集中に該当する会社であるというふうに認定いたしましたのは、同社の重電機関係だけを対象としたのではございません。「事実の認定」の冐頭の文句に重電機の「重」の字がついた表現になつておりますので、そういつた誤解を招きやすい表現になつておつたことは遺憾に存じますけれども、「事実の認定」全体の調書をごらんくださると御理解が行けると思います。東芝は重電機のみならず
○笹山説明員 二割と申しまするのは業界全体の二割でなく、東芝の現在の能力の二割ということであります。從つて現在の能力の八割程度に東芝自体はなる、こういうことであります。それから二割ということの根拠でありますが、その数字について理論的な嚴密な根拠をこしらえることは非常に困難でありまして、他の同業との経済力の規模のバランスといつたような点を考えまして、この程度の措置をすれば同業の日立製作所、三菱電機その
○笹山説明員 ただいま申し上げましたように、東芝の場合は電氣関係のあらゆる部門にわたつております。大体具体的にわけますれば、重電関係、軽電関係、機器関係、通信関係というふうにわかれている、その全部にわたつて東芝は能力を持つている。その一つ一つにおいて非常に強大であるというものはそれほど多くありません。しかしそういつた全部にわたつての能力をつ持ていることは、これをある一種の仕事に集中しようと思えば、集中
○笹山説明員 私、持株会社整理委員会の笹山であります。東京芝浦電氣株式会社に対しましては、昨年の二月に過度経済力集中排除法に基きまして指定をいたした次第であります。その後法律、規則等に定められました資料を取寄せまして、詳細調査を進めました結果、過度経済力集中に該当するという認定を一應いたしたわけであります。電氣関係の企業といたしましては、重電、軽電業者にわたりまして、十九社を一應指定したのでありますが
○笹山説明員 財閥解体関係の仕事は、そのときどきのいろいろの情勢で動きがあるわけであります。今日の情勢と一昨年の当時の情勢とは大分一般的に趣のかわつている点もあります。当時まだ財閥の指定といつたものも、先ほど申し上げました五十六人の個人指定者の指定が第一回としてあつた直後でありまして、あと地方財閥の問題とか、いろいろ厳格な空氣が漂つていたときであります。たまたま当時の社長長森曉氏は追放に該当しておられた
○笹山説明員 一般の場合は先ほどちよつと申し上げましたように、会社のほうから総会にかける議案を事前に御提出願いまして、これを審査しまして、別に不当でない場合は委任状をお渡しすることにいたしております。大体において各会社のできるだけ自主的な立場を認めるような方針で行つて來ているわけであります。 ただいま御質問のありました昭和電工の問題につきましては、これは非常に特異な例であつたわけでありますが、当時
○笹山説明員 私笹山でございます。たいへん遅参いたしましてまことに申訳ございません。ただいまの市川委員からの御説明に引続きましてそのあとを御説明申し上げることにいたします。 業務のうちのまず第一の、指定者並びに持株会社の監督という点でございますが、指定者並びに持株会社の指定は、委員の意見に基きまして、内閣総理大臣からなされることに相つておりますが、これには期限がございまして、委員会設立後一年六箇月
○笹山説明員 本日は突然で十分資料の用意等もして参りませんでしたが、お話の復金からの借入金は、指定当時、もちろん数億あつただろうと思いますが、その使途までは一々こまかく檢討いたしておりません。集排の措置をするときは、大体その会社の設備能力とかいつたことを主点として調査いたしておりますので、一々の借入金の使途は何であつたかというところまでは、直接集排関係の措置をする上において、さほど重要でもないので、
○笹山説明員 ただいまの御質問にお答えいたします。東芝の過度経済力集中排除法の指定及びそれに対する措置、それについて外資の関係を調べておるかどうかという御質問のように承りました。東芝の戰前の外資を導入しておつたときのことは、もちろん資料としてとつておると思います。最近の外資関係のことは、確たることはまだ委員会としては承知しておりません。ただ投資関係のあつたアメリカのG・E会社の人が会社に見えておられる
○説明員(笹山忠夫君) 管理有價証券の処分といつた仕事は、本來持株会社整理委員会令で與えられております仕事は、これはその経費は全部その財閥に負担させる建前に相成つておるのであります。併し財閥解体ということは、資産の沒收ということを意味するんじや全然ない。その機構を解体するわけであります。資産自体はこれはやはり善良な管理者の注意で、我々管理も保全もしなければならないのであります。その資産自体を直接処分
○説明員(笹山忠夫君) 只今の御質問にお答え申上げます。整理委員会の経費は、只今お話のように本來の仕事は、この財閥の解体の仕事に関しましては、個人指定者並びに持株会社から譲受けを受けましたその有價証券を処分いたしますその処分代金並びに配当等ありますれば、さういつた收入、その中から経費を收弁するように相成つております。國庫には御迷惑を懸けないように相成つているわけでありますが、先程経理部長からも申上げましたように
○説明員(笹山忠夫君) 整理委員会の委員長の笹山でございます。どうかよろしくお願いいたします。 本日二十二事業年度の前期後期の書類を御審査をお願いいたすことに相成つたわけであります。書類の御説明を申上げまする前に、御参考までに極く簡單に委員会の業務の概況を申上げる方が宜しくはないかと思いますので、ざつと概要だけを御説明したいと思います。 持株会社整理委員会の業務は御案内かと思いますが、持株整理委員会令
○笹山説明員 発令されましたのは、最初六名だけは二十一年の八月八日で、その後やや遅れて加島委員が任命されました。さらにかれこれ一年遅れて金正、市川両委員が任命されたわけでございます。これは内閣総理大臣からの任命でございます。日本政府で人選をせられまして、そうして司令部の方の選考を経た上で発令されておる次第であります。
○笹山説明員 委員は全部で九名でございます。これは現在の定款で九名ということに相なつております。当初発足当時は九名全部顔がそろいませんでしたが、現在は九名全部そろつております。なおそれ以外に連合軍最高司令官の方で、必要があると認めて指名せられるようなことがありますれば、その指名せられた方を何どきでも委員に任命していただかなければならないことに相なつております。しかし今日までそういつた特例は実行せられておりません
○笹山説明員 本日昭和二十一事業年度の経費收入計算書並びに讓受財産に関する財産目録及び收支計算書を御審議たまわります際に、ごあいさつ申し上げることは、非常に光栄に存ずる次第であります。ただいま委員長から御指名のありました私、笹山忠夫でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 衆議院で、私の方の委員会の決算書類をお目通しを願いますのは、本日が初めてでございます。ただいまの御命令に基きまして、すでに
○説明員(笹山忠夫君) またじかに感じておりません。余り大きい変化はないのじやかないと思います。まが具体的には最近のアメリカ本國における変化の影響といつたものは感じておりません。
○説明員(笹山忠夫君) 十分はつきりしたこともちよつとまだ申上げかねるのでありますが、併し六月までの期間があつたら、大体の我々の今の見通しとしては、それまでには全部完了することができるのじやないかと思つております。是非それまでくらいには全部集中排除法の問題は解決してしまいたいと思つております。
○説明員(笹山忠夫君) 持株整理委員会の笹山忠夫であります。この席に伺いまして、集中排除法の実施の現状を御説明申し上げる機会を得ましたことを、大変栄に存じます。少し仕事に追われて用意なしに伺いましたので、筋道立つた御説明ができかねるかと思いますが、あと具体的なことをいろいろ御質問で伺いした方がよくないかと思つておりますが、極くあらましの状態を最初に一應御説明申し上げたいと思います。 本年の二月に二回
○笹山證人 さようであります。
○笹山證人 栗栖君、二宮君は興業銀行時代の同僚であります。末廣さんは私が興銀に入りましたころは興銀におられませんでした。たしか沖繩製糖に行つておられたと思いますが、興銀にはおられませんでした。それから私が興銀をやめました後にまた興銀に帰られて副総裁に任命されたのですから、興銀時代は興銀の先輩であり、それから興銀の関係しておる会社の担当者であるということで、個人的に懇意には願つておりました。それから迫水
○説明員(笹山忠夫君) 私、持株会社整理委員長の笹山でございます。お見知り置きを願います。 只今この委員長の経費の点、それから証券の処分に関連したことで御質問がおありになつたようでありますが、ちよつと申上げて置きますが、委員会の経費のうち、國庫にお願い申上げるのは集中排除法関係の経費だけでございます。委員会の仕事としましては、お手許に先般差上げました委員会令を御覧願いますると、その第一條にございまするが
○説明員(笹山忠夫君) 現在整理委員會の委員の構成は九名となつておりまして、五名が常勤の委員で、四名が非常勤の委員の方でございます。五名の常勤の委員は、仕事の性質上日勤でそれに專念しなければならない建前になつておりますし、又これは當然責任上そうなければならんと思いますが、なかなか人選がむつかしいのであります。公職審査に通つていなければならんことは當然の事實でありますが、それ以外に整理委員會ではもともと
○説明員(笹山忠夫君) お答えいたします。新聞にそういつた何か記事が出たこと、又そういつたことを記者の方に御質問を受けて申上げました。それは當時これはまあ政府の方に伺いましたところ、大體十日ぐらいまでに多分法律になるのではないかといつたお話がありましたので、假りに十日ぐらいまでに法案が公布されるということに相成りますれば、十一月中には第一囘の指定ということもできるのじやないかと思うといつた意味で記者
○説明員(笹山忠夫君) 私整理委員會の笹山でございます。どうぞよろしく……。集中排除法案につきましては、もう新聞紙上等でも今日まで相當細かにその時々この經過が報道されておりますし、殊に國會に提案されましてからは政府委員の方から詳細御説明がおありのことと思います。又法案そのものは私共立法の關係者でもありませんし法案そのものについては格別私から申上げることもございません。ただ法案が決まりますれば、その運用
○笹山忠夫君 お話の通りこの法案は日本の國會が取上け、自發的にこういう法律が制定されようとするわけでありまして、これを運用する私どもとしては、國會と緊密な連絡のもとに、これが運用に當つていかなければならないのでと思つております。こういつた意味でいよいよこれが實施されれば、何らかの形でこの法案の運用について、十分の御指導なり、管理していただくような、組織ができれば、たいへん結構だと思つております。
○笹山忠夫君 それではただいまのお尋ねに對して御説明いたします。先ほど申し上げたように、この集中排除法案の中に盛られております一番大きな點の、企業の再編成という問題ですが、これはすでに財閥解體問題の最初から關係方面では考えておられたことであります。從つて持株會社整理委員會が昨年スタートしましたときから、制限會社についてはその當時からいずれ再編成の問題が起るということで、それに對する準備を著々いたしておりました
○笹山忠夫君 ただいま御紹介にあずかりました持株會社整理委員會の笹山であります。よろしくお願いいたします。 今度の經濟力集中排除法案に關する私の個人的な考えを御參考までに申し上げます。この法案は先般來、ずいぶん全國にわたつていろいろ問題にされております非常に重大な意味のある法律だと思いまするが、率直に申し上げますると、これが世間で問題になり始めましたころは、少し過度にこの法律が恐れられた傾きがなかつたかという